鍼治療について
スポーツ選手の目
スポーツ選手で特に重要なのが目です。
物を見るのには目が必要です。
特にスポーツ選手の場合は集中して物を見るので、余計に大事になります。
そして集中して目を使うからこそスポーツ選手の目はとても疲れています。
また、東洋医学的に診てもスポーツ選手の目は疲労しやすいです。
少し難しいですが、東洋医学的な考え方で、
「肝は筋をつかさどり、目にカイキョウする」とあります。
肝の働きと筋の機能が関係が深いことを、古代から体験を通じ知っていた。
筋をハードに使用すると肝の血が不足する。
目は肝血の滋養によって機能していることから、
運動によって肝血が不足すると目に影響が及ぶのです。
簡単に考えを解釈すると、
肝(肝は肝臓ではなく、肝臓のような機能を意味します。)
肝と目と筋肉はそれぞれ関係性がありどれか一つが弱くなると
他の二つにも影響が出てくるという感じです。
ですから治療の際はその関係を使ったツボを使います。
疲労した筋肉の他にスポーツ選手の場合は目を治療します。
目の周りのツボと足や背中にある肝のツボを使っていきます。
スポーツ選手だけでなく筋肉を酷使した場合は、このようなツボを使うことがあります。
ただ、痛みのある所とは違うところを治療されるので、患者さんは驚くか途中でそこじゃないんですが、みたいな反応をします。
先に一度言っておけば問題もないんですが、忙しい時は、こういうことを言えない時もあるので知らないと余計に驚きます。
話しても理解してもらえない部分もたぶんにあるので、
(なぜなら見えないものだし、科学的には分からないことも多いので鍼師の中にも理解し難いと避けて通る人もいるからそんな勉強した鍼師が分からないことを一般の人に説明するのはとても大変です。)
治療後の変化で納得してもらうしかないです。
もっと東洋医学が科学的に分かってくるとこういう説明がしやすくなると思う。
リウマチ
リウマチで苦しんでいる方は、日本で何十万人もいます。
若くしてなる若年型のリウマチがありますが、これが大変です。
なぜ大変かというと若くしてなった方のほうが症状が重く強い痛みを伴います。
リウマチというと年をとってからなるイメージがありますが、現在は20代から40代のリウマチも多く見受けられます。
高齢でなるリウマチも痛みは伴いますが、進行はゆっくりと
したものです。リウマチの薬はいろいろ開発されてはいますが、
劇的な効果を示すものは現在でも少ないです。
長く使っていると効果が薄れてくるのか、強い薬に変わったり、
効果が出ない為新薬を試されたりします。
このような薬であまり効かない方が鍼灸院を訪れたりします。
もちろん薬を服用されている方も来院します。
そして鍼は、リウマチに関して言えば、医師の同意(許可)があれば、医療保険の適用になります。
鍼灸の保険適用疾患というものがあり、その中にリウマチが含まれています。
他にも保険適用されるものが、5つあります。
リウマチはどの世代も女性が多く見られます。
鍼灸院に来られる方も女性の患者さんが殆どです。
リウマチの特徴として見られるもので、骨の変形がありますが、
形が変わったものは鍼をしても治りません。
鍼をする効果として、痛みの緩和が主になり、リウマチそのものの完治ではありません。
治療していくうちに稀に完治するケースもありますが・・・・
(このように鍼で完治するケースもあるから鍼は不思議なんです)
鍼は痛みのある部位や関節周辺に治療をしていき、
平行してお灸や赤外線などで温めていきます。
リウマチは体の中の免疫機能の異常により、風邪などのウイルスを
免疫が倒す他に、健康な自分の細胞も破壊します。
その時に、炎症を伴いますが、温めると痛みは緩和される傾向にあるのでお灸や赤外線を使用します。
炎症が強い時や皮膚の温度が高い時(熱がある時は)は温めません。
鍼治療後、リウマチの薬を服用している方も痛みの緩和があります。
熱を持っていた部位も熱が引いています。
リウマチの方は筋肉の緊張が異常に高いのですが、
治療後は非常にやわらかくなります。筋肉の緊張が高い為、痛みが出ている、
もしくは痛みが出ている為筋肉が緊張しているので筋肉が柔らかくなっていることは重要です。
そして、治療前と治療後で特に変わるのが顔の表情と声です。
特に若くしてリウマチになっている方は、仕事を持っていることが多く、
ただでさえリウマチでつらい体なのに、体を酷使しているので治療前は顔の表情がとても暗く、
表情が暗いので声のトーンも低い。
その表情が明るくなり、声のトーンが高くなるのがよく分かります。
またそれだけつらい体だったなのだなとこちらも再認識もします。
継続して治療していると、痛みの程度が弱くなっていきます。
日常生活が困難な方も仕事復帰することがあります。
(非常に症状が重い場合は別です)
ただ、リウマチの特徴である朝のこわばりや変形は治すことは出来ないし、
日常生活に支障をきたすようなつらさをとることは出来ても、リウマチの本質を治すことは出来ません。
リウマチ患者は増加傾向にあるので将来完治する病気になると思いますが、
それが近い将来なのか、遠い将来かは分かりません。
痛みを抱えて自殺する人も大勢いるのが現状です。
よく耳にするのが患者同士がコミュニケーションを取れる場が欲しいということです。
今は個人情報保護の関係で病院側も紹介出来ないところが多いようですがもう少しその当たりの整備が出来ると心の不安がなくなり自殺者が少なくなるのではないかと感じます。
鍼の術式
鍼は手技が日本の中でも流派によって手技が変化するが、この項では東洋療法学校協会による指導を元に述べる。
1. 前揉法
筋肉を柔らかくして、この場所に刺すことを予告するために揉みほぐす。
2. 押手と刺手
押手(おしで)は刺鍼動作時に鍼が動かないようにするため鍼や手。
鍼は倒れ、強すぎれば刺入は困難になるのでつまむ程度が良い 上下圧(垂直圧)は、左右圧を作った母指と示指で刺鍼部位にかける圧の加減のことで、部位や患者の緊張度、疾病の状態、手技の差により圧は変わるが一度一定の圧を加えたら手技が終わるまで変えないのが原則 周囲圧(固定圧)は、左右圧と上下圧で使う以外の指、すなわち中指、薬指、小指の指腹と、小指外側から小指球にかけての部分全体で患者にかける圧のことで、刺鍼部全体を固定し、患者自身による急激な動揺を防ぎ刺鍼部周囲を安定させ、皮膚と筋肉が滑動して鍼が曲がることを防ぐ働きがあり、全体に圧がかかることによって刺鍼中の変化をとらえることができ適度な一定の圧がかかることによって患者に安心感を与える効果もある。
刺手(さしで)は鍼をための手。
3. 切皮
鍼を身体に入れる動作を指す。ために管鍼法が作られた。
4. 刺入・抜鍼
鍼を奥に刺し入れることを刺入といい、鍼を抜き去ることを抜鍼という。
抜き差しの動作を小刻みに行う雀啄という手技などを加えることで、鍼による刺激を増減させる。
5. 後揉法
抜鍼後の違和感を除去するためやために揉みほぐす。
鍼の歴史について調べました
鍼の歴史を調べるととてつもなく古い歴史を持ってることが分かります。
こんな膨大な資料の中から要約したものを載せておきます。
鍼の元は石器時代の古代中国において発明されたといわれている。
この鍼の元は使われた。
鍼は戦国時代 (中国)頃に作られ始めたといわれる。この鍼が黄河文明で発展した経絡の概念や鍼治療が確立していく。
黄帝内経(こうていだいけい)と呼ばれる最古の中医学理論のテキストの中に、使われていた鍼を特徴で9つに分類した古代九鍼が紹介されている。
日本において鍼、灸、湯液などの伝統中国医学概念は遣隋使や遣唐使などによってもたらされたといわれている。
律令制において鍼師がと共に存在していたことが分かる。鍼の発展として、984年に丹波康頼によって編纂された日本最古の医学書『医心方』を見ると鍼治療が当時の中医学概念より簡便化されたものになっていることがみられる。
手技においても安土桃山時代に御園意斎が金や銀の鍼を木槌で叩いて打ち込む打鍼法や、江戸時代に盲人の杉山和一によって作られた管鍼法などがある。
杉山和一の影響は大きく、管鍼法は技法になっており、日本の盲学校で鍼灸を教えるのは杉山和一が各所につくった鍼治学問所から発展したものである。
刺さない鍼
鍼に関して「痛い」と思っている方はいませんか?
鍼の方法もいろいろあって、
一般的な鍼として、鍼を体に刺して10~20分ほどおいておく置鍼法。
この場合、ある程度痛みを感じることがあります。
鍼先が皮膚を破るときに感じる「切皮痛(せっぴつう)」、
鍼先が筋肉の筋膜を破るときに生じる痛み、
鍼先がいわゆるつぼにあたったときの響き(ひびき)、
おおむねこの3点で痛みのような刺激を感じます。
下手な人が行えば、余計痛い。
特に痛みを伴うのが切皮痛。皮膚を破る時の痛みですが、
下手な人ほど、これが痛い。
その他の痛みは気持ちが良かったり、心地よい感じがしますが、
皮膚を破るときの痛みは別です。
事実、やってる側も学生や後輩にされるのを嫌がります。
まあ、当たり前といえば当たり前なんですが・・・
かといってそこまで拒否しませんが、
初めの頃は嫌でしたね。
但し、鍼に慣れてきたり、うまい人が行えば痛くないですよ。
で、全く痛みを感じないもので、
提鍼(ていしん)といって、鍼先が丸くなっており、
体に刺さない鍼もあります。
刺さない鍼で、症状がよくなるのか?って思うかも知れませんが、
実際よくなるんですよ。
この辺が東洋医学の不思議なところですね。
まあ、でも東洋医学をしっかり勉強していないと効果はあまり現れないですが・・・
鍼を使っているイコール東洋医学と考えている方も多いですが、
何よりやってる側もこう思っている人がいますから、やられる側はそうなりますよね。
鍼を使って良くなるなら、注射を使っても同じ効果が現れてもいいじゃないですか。
で、良くなるかというと、そうはならない。
だだ単に鍼を使っているだけでも良くはならない。
東洋医学の考え方である、気や陰陽の考え方を理解していないと
鍼をしても効果は薄いです。
まあ、東洋医学の授業も受けましたが、なんか傍目には胡散臭いですけど・・・
「気って何?見えないじゃん」、「陰陽を知って何みたいな?」
鍼師の中にも東洋系の考え方は理解できないと捨てている人もいますから。
ただようは考え方であって、その考え方に沿ってやってきた積み重ねが
現在の治療方法になっているわけです。
経験療法ですから、この考え方でやってきたら、
実際、治療ができた。良くなった。で結果として何千年も続いている。
少し話しはずれましたが、東洋医学の考え方に沿って行う鍼は、
痛みを感じないものがあります。
それのひとつが提鍼です。
皮膚に丸くなっている鍼先を当てて、
症状である、痛みや痺れをなくしていく方法です。
なぜ良くなるかは、科学的にはわかりません。
科学的な証明がもっとされてきたら鍼に対しての価値も上がると思いますが・・・・
