鍼治療について
鍼ってどんなの?
最近改めて思いますが、鍼をしている方でも鍼そのものを見たことない人が多くてビックリします。
私は初めて鍼をする方には感染症予防の為ディスポを使っていること、怖さを無くすために鍼の細さや強度を目の前で見せたりします。
それをした後の感想が実は鍼をしてもらったことはあるんですが、初めて鍼を見ました。
こんなに細いんですねとか、こんなにしなるんですねなどなど。。。
こういう感想が結構多くて、驚きます。
うつ伏せになって背中に鍼をしてもらっている方は自分からは見えないので余計に見たことないのかもしれないですね。
中には鍼を見ると怖くなるのでと言う方もいますのでそういう方にはお見せしませんが、大抵の方には必ずお見せします。
自分の体の中に入るものだから知っておいてもらうのは当然かなということでしています。
体のなかで折れることないか心配している方もいるので、実際に鍼を曲げてみて、曲がるけど折れることはないことを見せて安心させています。
見ると安心しますから。
まあたまには細いのや短いのを見せて長いのを打つことはありますが(笑)。
たぶんこういう心理テクニックを使っている方はいるんじゃないですか。
怖くて体が緊張して痛みがでるよりはこの方がリスクが少ないので使っています!!
鍼は痛いのか
鍼の種類やその人の感受性により異なりますが、痛みを伴わない鍼が主流になってきています。誰しも痛いことは嫌いですし、 何より体がつらくて鍼を受けに来ているわけですから出来る限り痛くない鍼を使用しています。
鍼の太さ
鍼の太さも髪の毛ほどの太さで皆さんが想像しているような硬くて太い鍼ではありません。蚊に刺される程度の痛みです。 中国人は痛みが無ければ満足しない傾向にあります。逆に欧米の方は痛みのないものを好む傾向にあります。日本人はその中間に位置していると感じます。例えば、街を歩けば足裏マッサージを目にかけると思いますが、中国式(台湾式)の足裏マッサージは足の裏にある反射区に対して刺激(強い刺激)を与えて体を良くしていく。
リフレクソロジーなどの英国式の足裏マッサージは足の裏の反射区に対して刺激を与えたり、リンパを刺激して(軽い刺激、リンパは皮膚の近くにあるため強い刺激は適さない為)体を良くしていく。どちらも作用や効果は似たようなもので、あとは好みの問題。鍼も同様で中国式の鍼は痛みを伴うことが多いですが、現在、日本式の鍼は痛みが少ない。要するに痛いから効くということではないのです。
もし、鍼を受ける際に不安であれば、どのような鍼を使用しているのか確認してみることも大事だと思います。
感染症の問題もあるので、使い捨ての鍼を使用しているのか、鍼の太さ、種類を聞いてみることを薦めます。
リラクゼーション効果!
鍼治療に限らず、マッサージやお灸もそうですが、治療効果がなぜあるのか?
体が凝ると筋肉は硬くなっています。
硬くなっているということは筋肉が緊張している状態です。
筋肉が緊張していると神経の作用は興奮しています。
神経も大きく分けて二つあり自律神経のうち交感神経と副交感神経に分かれます。
交感神経と副交感神経は中学か高校の授業でやった方もいるかと思います。
簡単に区別して、体が緊張した時は交感神経が良く働き、リラックスした時が副交感神経が働きます。
なので筋肉が緊張した時は交感神経が働いています。
内臓はどうかというと逆で胃腸などが良く働いている時は副交感神経が働いています。
交感神経が働いていると胃腸がうまく働いてくれません。
食べてすぐ動くなと言いますけど、これは動くということは交感神経を働かせることなので、胃腸がうまく働かず消化できないから食べてすぐ動いてはいけないんです。
鍼やマッサージやお灸で治療する場合もこのような作用を考えて行われていることが多いです。
勿論まだまだ解明されていないことも多いので説明がつかないことがありますが基本的にはこの作用で説明することが出来ます。
鍼やマッサージやお灸をすることで筋肉を柔らかくしているとそこに心地よい感覚があります。
この気持ちよい感覚の時が副交感神経が良く働いている状態です。
治療中や治療後にトイレに行きたくなるのもこの関係があるからです。
また治療後にだるさを伴うこともありますがこれも自律神経の作用のバランスが変わることによって起こることがあります。
このだるさが嫌いな人もいますが、良い治療の後にはこういった感覚が多く起こります。
さっき言った心地よい感覚であればということでしたが人によっては痛みを伴うことが心地よいと感じる人もいるのでそういう方はまた別ですが、基本的にはこの作用が一般的です。
痛い時は交感神経が作用するので筋肉も柔らかくならないし内臓も動きません。
治療効果も勿論上がりません。
痛いことが良いと思っている人がいますが実はそうではありません。
但し、時と場合によっては痛みのほうが治療効果が上がることもあります。
通常の正活をしていれば常に交感神経は働いています。
家の外を出れば無意識の中で緊張状態に陥るからです。
でも副交感神経が常に働いている人もいるのでこういう人には痛みを伴った強い刺激が必要な場合もあります。
場合があるというだけで絶対ではありません。
このように痛みが必要な方は稀なので治療を受ける時は心地よい感じを楽しんでください。
いまリラクゼーションブームでもあるので香りや音も組み合わさるとさらに体を健康な状態に持っていけます。
是非、治療を受ける時はリラックスして体をあずけてください!?
慢性腰痛をなおすには!
鍼灸院で診る疾患として多いのが慢性的な肩こりと腰痛です。
鍼で効果的に治るのが急性腰痛、ぎっくり腰です。
治るというのは痛みが取れることをここではいいますが、痛みが強いので治療後の効果としても現れやすい。
ただ慢性腰痛は日々の仕事や姿勢、生活習慣に由来するものが多いのでなかなか治りづらいのが現状です。
また最近の研究結果で分かったことがありました。
これまでは、慢性腰痛は急性腰痛からの移行により発症するとされてきました。
しかし最近は、急性腰痛と慢性腰痛は全く異なった要因で起こると考えられるようになってきました。
急性腰痛は椎間板ヘルニアなどの整形外科的な疾患から起こります。
しかし、腰痛の慢性化・悪化には心理的・社会的要因が大きく影響し、慢性腰痛はストレスに対する身体の反応の一つであるとされています。
そのため鎮痛薬などの効果が認められにくいんです。
てことは慢性腰痛を治すには自分の努力も必要というわけです。
まあでも全部の病気にいえることでもあるんですが自分で努力しないとなかなか結果は伴いません。
特に鍼灸は自己免疫力の向上を目指して体の痛みをとっていくのが基本になってきますから、体を休めてもらわないと強い効果が期待できません。
勿論痛みのコントロールが出来るから鍼灸をやりに来る人がたくさんいるのだとは思いますが・・・
ご自身の努力ということでこんなものがあります。
催眠、リラクゼーション、認知行動療法、バイオフィードバックなどがある。
睡眠は時間があれば取れるでしょう。
これも努力の一つです。
バイオフィードバックは自立神経訓練ともいわれる。
意思の力でリラックスした状態にし、自律神経が調節する筋肉の緊張、心拍数、血圧などの身体機能を間接的にコントロールしようとするものである。
ヨガなど腹式呼吸をすることによってこの効果は得られます。
ヨガは体を軟らかくするだけではないんですよ。
女性ならダイエットにもヨガは効果的ですからね。
認知行動療法は、何らかのストレスに対しての否定的な認知(考え方)、行動をポジティブに変えていくものである。
これらのまずは一つでも継続してやっていくことが大事ですし、出来た継続して運動が出来れば最高です。
昔の鍼
今でこそ衛生的に良くなった鍼だけど、昔は滅菌する機械もなかったから加熱なんかしたりして鍼を使いまわしていたりした。
鍼も太く、それは痛かったらしい。
細い鍼が技術的に作れなかったこともあるが。
でも今は感染症の問題もあるから使い捨ての鍼を使っている。
無菌状態でケースに入っている。
だから、今はエイズやC型肝炎なんかの感染症にかかることはない。
昔は分からないだけで、もし調べることが出来たならエイズやC型肝炎などの感染症にかかっていた人は大勢いたと思う。
衛生的に良くなっただけでなく、他にも鍼の打ち方も変わってきた。
鍼の痛みの原因の一つにが切皮(せっぴ)痛がある。
字のごとく皮膚を破るときに出る痛みだがこれがへたな人はめちゃくちゃ痛い。
なので鍼師になって何を技術的に習得するかというとこの切皮の方法だ。
この切皮の方法もいろいろあって今は鍼管を使ったものが主流だ。
主流というかほぼこれだろう。
今でも時々皮膚を貫くときに痛みを感じることがあるが、昔はもっと痛かった。
今は針先も鋭いので上手な人が行えば、殆ど痛みを感じることはない。
なにせ昔のものは針先も曲がっていたりしたし、切皮の仕方も今とは違う。
どんな方法かというと、ビックリする。
鍼の柄の部分をとんかちで叩いていた。まるで釘を打つかのように。
こんなやり方だから痛いのは当然だ。
ただ、それよりも前の方法よりはこの方法の方が痛くなかったらしい。
今は鍼の周りに円柱状のものをかぶせて、ある一定の長さまで鍼を瞬間的に入れてあげる。
スピードが速ければ痛みも感じずに済むのでこの方法だ。
テレビなんかでは吹き矢を使っているのを見たことがあるがあの方法ではなかなか狙ったところにさせないので余興的なものだろう。
