鍼師の健康学 鍼師のなり方や、鍼師から見た健康法、豆知識、東洋医学のすばらしさを伝えていきます。

2007年02月22日
 ■  関節の変形の原因が正座!?

現代の若い人を中心に外反母趾などの足の指先の変形が多くなってきましたが、足先の変形は実は江戸時代から急増した?という事実が判明しました。

そんな驚きの事実が、国立科学博物館の坂上和弘氏の調査で明らかになりました。
坂上氏は国立科学博物館に所蔵されている各時代の人骨から、足の母指の中足骨(かかとと足の指の間にある骨)を約800例集めて調査を行いました。
すると、指とつながる関節面が内側に伸びる変形が、時代を追うごとに増加傾向にあった。

縄文時代・弥生時代は6%程度、古墳時代は13%、鎌倉時代が20%、江戸時代が40%、明治時代以降は46%と江戸時代以降に急増していった。
このつま先の変形は、正座から立ち上がる時など、つま先を強く内側に曲げることが多いと引き起こされる。
江戸時代から正座が庶民に普及したため、このような増加が見られるのではないかと考えられる。

まだこの調査は推測の段階を出ませんが、江戸時代以降の人たちに指先の変形が見られていたことが驚きでした。
カルシウム不足のことはこの調査には触れられていないのでなんともいえませんが、正座が一つの理由になるかもしれないのです。

まあ、正座が理由の根拠がないのでこれからこの記事が大きく見出しを飾ることもないでしょう。
何でも調査すればいいという問題でもないと思うんですが、いかがでしょう。

正座の話は別としてハイヒールなどのかかとの高い靴を履けば当然外反母趾になる確率はぐっと上がるし、もっとひどくなれば外側の小指も内側にめり込んでくる内反小指になることもあります。
痛みが強くなれば手術の必要性もあります。
病院で検査してどれくらい内側に指が入っているかによって手術をするか保存でいくかは分かれますが、それよりも高いヒールをはかないことをお勧めします。

高いヒールを履いてよくなるのは見た目の美しさだけ。
足のほかにも腰痛に悩まされるし、姿勢のバランスが崩れるので肩こりにも悩まされます。
女性は特に冷え性を抱える人もいるでしょう。
冷え性があると今度は月経不順や不妊症に悩まされます。
簡単にあげただけでもいいことは悪いことがこれだけあるので出来るだけ低い靴を履くことをお勧めします。

本来人間の足はかかとが土についているのが自然な状態で、自然な状態でいることが体にとっては楽な状態です。
もし、肩こり腰痛を持っているとか、月経不順や不妊症で悩んでいるなら、まずは足元から見てみるといいかもしませんよ。

 ■  若くても痴呆になる

昔の呼び方で痴呆症は若い人にもなります。
今の呼び方だと認知症ですが、痴呆症の方が知っている人は多いと思います。
その、認知症(痴呆症)の調査を厚生労働省が初めて調査に乗り出しました。

子育て中や働き盛りの年代を突然襲い、患者や家族にとっては経済的に心理的に大きい若年性認知症に厚生労働省が患者数などの全国的な調査を行うことが明らかになりました。
老人性の認知症に関しては調査していたはずですが、若年性となると最近分かってきた問題なので調査が遅かったのでしょう。。。

調査を行ったのは朝田隆筑波大学大学院教授率いる研究チームで、発症の疑いのある患者を専門医が確定診断することで全国の患者数を推計するほか、医療や介護の保険の利用状況などを本人や家族から聞き取り、支援策を探る。

2006年度中に群馬、茨城、愛媛の三県で先行的に調査を実施し、2007年度以降には約10の都道府県に調査を広げる見込みです。

若年性認知症とは、認知症のうち65歳未満で発症するケースを呼びます。
多くはアルツハイマー病や脳血管障害などが原因で起こり、主に記憶障害を伴うのが特徴とされています。若年性のアルツハイマー病が数多く報告されているので若年性の認知症も多くなってきたのだと思います。

脳血管障害などは一度脳細胞が死んでしまったら回復の見込みは少なく現在も多くの人が苦しんでいます。
アルツハイマー病も脳の障害ですからこの調査を元に新たな新薬や生活習慣の改善が促されることをお願いしたいものです。

2007年02月15日
 ■  便秘と大腸がんの因果関係なし?

便秘気味でも大腸がんのリスクは高まらないとこれまでの通説を覆す記事が昨年読売新聞の記事に掲載されました。

読売新聞の記事によると、厚生労働省研究班が1993年に6府県の40代から60代の男女にアンケートを行い、便通の頻度を調査しました。
その後回答した約6万人を追跡し、便通と大腸がんの発生率との因果関係を分析しました。

その結果、便通について、毎日2回以上、毎日1回、週2・3回と回答したいずれの群においても、大腸がんの発生率の差は見られなかった。
腸が大腸にたまっている期間が長いと大腸がんになりやすいという通説を否定する研究結果となりましt。

知らない人もいると思うので解説しておきますが、大腸がんの原因に便秘があるのではとい通説がありました。
実際には原因が分からないことのほうが多いのですが、がんが出来ることによって腸の閉塞を伴い、便通が悪くなるのでどちらかというと原因というより結果のほうが正しいような気もします。

ただ便秘の人に多いなら女性に圧倒的に多いはずですが、大腸がんは特に女性に著しく多いわけではないのでこの研究結果は通説を覆すにはいい答えではないかと思います。
いえることは今正しいといわれていることが覆されることは多いということです。
昔からの言い伝えのようなものでも正しいこともあれば違うこともあります。
正しいと思われていたことが間違いと分かり、それがまた正しいとなることもありますからね。

どちらにしても研究することによって正しいものを導き出してくれると食生活なども見直そうと思うのでどんどんやって欲しいですね。
但し、テレビのあるある捏造が話題になっているのでその辺はしっかりやってもらい。
捏造が本当に多くなりましたからね。

鍼師の中にもあるあるの捏造に関して疑問に思うこともあります。
患者さんがあるあるをみて知識が増えていましたがそれが捏造だったと分かって悲しんでいる人、だまされたと思っている人結構多いですから。会話のネタに使う良い材料だっただけに残念です。

 ■  脳の新たな発見!!

数字に弱い人に朗報?
信じられないほど早く暗算できる人を見て驚くことがしばしばありますが、脳には数を理解する領域があることが明らかになりました。
実験は普段なじみの薄いローマ数字を使って行われました。

日本経済新聞によると、京都大学霊長類研究所教授の正高信男氏らが、右利きの日本人学生14人を対象に、まずローマ字を見せて、それをアラビア数字に置き換えてもらう課題を与えた。
例えば「X」なら「10」、「C」なら「100」、「M」なら「1000」となる。
法則に従った計算も必要で、例えば「IX」は「X(10)」から「I(1)」を引いたという意味で「9」になる。
「CMXCIX」は「999」を意味する。
課題を何の訓練もなく行ったときと、訓練後に行った時の血流の変化を調べました。

その結果、数値を読み取れると血流が盛んになる領域があることが分かった。
右利きの人の場合、脳の左半球の前頭葉に数の認識を専門に扱う部位があるという。
数字の効率的な研究方法の開発に役立つのではないかと期待が高まっている。
という記事が出ていました。

調査人数が極めて少ないのでまだまだ研究段階の域を出ていませんが興味深い研究だと思います。
数に弱い人にこの脳の左半球の前頭葉の部位に電流を当ててあげることによって将来数に強くなることが科学的に出来るかもしれないからです。
普段意識していないと数字に向かう機会は買い物時ぐらいでしょうが、金銭的な分野を開拓したい時など人によってはより大きな価値がこの研究にはあると感じます。

これからの研究発表が楽しみな記事でした!

2007年02月14日
 ■  睡眠障害の実態

厚生労働省の研究が職業ドライバーの睡眠障害について大規模な調査を行いました。
それによると、関東地方の路線バス運転手3109人を対象に2004年から2005年度に行われた調査では、調査は次の3つのうちの基準のうちひとつでも該当した人に、無呼吸状態を調べる簡易検査、さらに、精密検査を行うというものでした。

1自己診断睡眠気指数テストで24点中「病的な眠気」とされる11点以上、
2いびきと無呼吸の指摘
3高血圧かつ肥満体形
で該当したものは432人。うち140人が検査で無呼吸や低呼吸が確認され、精密検査で71人が睡眠時無呼吸症候群と診断された。

だが、簡易検査で問題なしとされた292人のうち69人にも、夜勤など不規則な勤務が原因である交代勤務性睡眠障害などの睡眠障害が認められました。

結局この調査により、睡眠時無呼吸症候群のバス運転手が2.3%、睡眠時無呼吸症候群以外の睡眠障害が2.2%に上ることが明らかになりました。
従来から問題視されている睡眠時無呼吸症候群の改善だけでなく、勤務体制の改善も必要とせれていることが調査から分かりました。

睡眠障害で運転手が事故を起こした場合会社にも責任が当然あります。
こういった調査結果からも勤務体制からくる睡眠障害があるので勤務体制の改善には力を入れて欲しいところです。
大事故につながりますからね。

この調査はバスですが、電車や飛行機など大勢の乗客を乗せた運転手ならなおさらです。
実際にこういった睡眠時の障害で事故を起こした例もあるので入社時の健康診断だけでなく入社後の健康診断にももっと慎重になる必要があるのかもしれません。

2007年02月02日
 ■  慢性腰痛をなおすには!

鍼灸院で診る疾患として多いのが慢性的な肩こりと腰痛です。
鍼で効果的に治るのが急性腰痛、ぎっくり腰です。
治るというのは痛みが取れることをここではいいますが、痛みが強いので治療後の効果としても現れやすい。
ただ慢性腰痛は日々の仕事や姿勢、生活習慣に由来するものが多いのでなかなか治りづらいのが現状です。
また最近の研究結果で分かったことがありました。

これまでは、慢性腰痛は急性腰痛からの移行により発症するとされてきました。
しかし最近は、急性腰痛と慢性腰痛は全く異なった要因で起こると考えられるようになってきました。
急性腰痛は椎間板ヘルニアなどの整形外科的な疾患から起こります。
しかし、腰痛の慢性化・悪化には心理的・社会的要因が大きく影響し、慢性腰痛はストレスに対する身体の反応の一つであるとされています。
そのため鎮痛薬などの効果が認められにくいんです。

てことは慢性腰痛を治すには自分の努力も必要というわけです。
まあでも全部の病気にいえることでもあるんですが自分で努力しないとなかなか結果は伴いません。
特に鍼灸は自己免疫力の向上を目指して体の痛みをとっていくのが基本になってきますから、体を休めてもらわないと強い効果が期待できません。
勿論痛みのコントロールが出来るから鍼灸をやりに来る人がたくさんいるのだとは思いますが・・・

ご自身の努力ということでこんなものがあります。

催眠、リラクゼーション、認知行動療法、バイオフィードバックなどがある。
睡眠は時間があれば取れるでしょう。
これも努力の一つです。

バイオフィードバックは自立神経訓練ともいわれる。
意思の力でリラックスした状態にし、自律神経が調節する筋肉の緊張、心拍数、血圧などの身体機能を間接的にコントロールしようとするものである。
ヨガなど腹式呼吸をすることによってこの効果は得られます。
ヨガは体を軟らかくするだけではないんですよ。
女性ならダイエットにもヨガは効果的ですからね。

認知行動療法は、何らかのストレスに対しての否定的な認知(考え方)、行動をポジティブに変えていくものである。

これらのまずは一つでも継続してやっていくことが大事ですし、出来た継続して運動が出来れば最高です。

2007年02月01日
 ■  二日酔いに百会

お酒を飲んで二日酔いに悩まされる。
こんな経験誰にでもありますよね。
程度の差はあれ、誰にでも起きます。

そんな時に頭のてっぺんにある百会(ひゃくえ)を押してあげる二日酔いからの頭痛が楽になる。
この百会は頭痛全般に使うツボですが、こういった二日酔いからくる頭痛にも効果がある。
東洋医学的に二日酔いを考えると肝の熱が上昇することによって頭が痛くなる。
だから百会を押してあげることによって上がった熱を下げることが出来るので頭痛が弱まるのだ。

まあ、ひとによって効果はさまざまなので、そのほかの対処の方法もあげておきます。
対処の方法として良いこと悪いことはこれです。

体調を改善させようと翌日、さらに飲酒してはいけない。
「迎え酒」は適切な対処法ではない。
コーヒー、脂肪性の食物、冷たいシャワーには、アルコール代謝を早める働きはない。
パンやクラッカーのような複合炭水化物の豊富な食物を摂ると、低血糖の予防になり、吐き気が緩和される。
睡眠を十分に取って体を休める。
水分補給のため、水やジュース(ただしカフェインを含まないもの)を十分に飲む。
アセトアミノフェン(非ピリン系解熱鎮痛薬)は、アルコールと併用すると肝臓に有害なため、二日酔いに使用してはいけない。

迎え酒をしている人も多いと思いますが、肝臓を休めないといけないのにさらに飲めば肝臓が休まりません。
もし飲んで楽というならそれはアルコールで感覚を鈍くさせているだけなのでやめましょう。

他にもいろいろ方法がありますが、一番は睡眠を多く取ることです。
そして飲みすぎに注意すること。これだけです!